新年のごあいさつ

年頭所感アイキャッチ画像 わたしたちの保育

2023年のふりかえり

 2023年は、保育のおうちにとってとても大きな変化のあった1年でした。

 3月までは、岡本は公立保育園の保育士として務める傍ら、正式に認められた副業として、岡本個人としてシッターサービスを「ベビーシッター きよのキリン」として展開していました。また、金土、祝を中心に、兄の家を借り、「一時預かり専門 保育のおうち」と名付け、他の保育施設ではあまり見られない理想的な家庭的保育を実現するため、誰でも利用することができる保育サービス施設を始めました。一時預かり専門を選んだ理由は、育児の悩みを抱えるお母さんとの出会いのきっかけとなりやすいこと、刈谷でもこれから伸びていくであろう女性の自立や社会進出に対応したいということ,副業が認められる一方で短時間で働くことが増えた保育士の働く場所を確保と同時に、保育士一人ひとりが保育の振り返りをして、保育の質の向上を自ら意識して取り組んでほしい、という思いからです。

 もともとこうした冒険をはじめたきっかけは,岡本の保育への思いがあります。岡本には,既存の保育・幼児教育・子育て支援の仕組みや現実にずっと違和感があり,組織の中でもっときめ細やかな保育が必要なのでは、保護者支援の在り方の変化が必要な時代ではないのか、自分でできることがこの違和感の解消に役立つのかわからない、でも自分ひとりの力ではとうてい解決できない、という葛藤があったためです。そのために起業塾にも通い、兼業を始めました。

 いよいよ開業しましたが、最初はきよのキリンも保育のおうちもご利用者様も少なく、一方で女性起業家としてセミナーにはよく呼ばれるのだけれど、私は何をやっているのだろう、…という状態でした。そこで、いろんな方に相談し、4月から、思い切って土日だけでなく、平日の月から土、祝日の毎日開催への挑戦をいたしました。

 はじめは、本当に少ない予約数でしたが、私たちの保育の在り方を発信していくと、お問い合わせや、見学、ご予約が次第に増えていきました。今まさに育児で必要なことは、保育の専門知識や経験値や志しの高い保育士たちなのではないかと感じております。

子どもを一人育てるのにどれだの大人たちが関わっていくのか、そして、子どもたちの目線に寄り添う大人たちと関わることで、豊かに育つことが皆様へ伝わり現在繰り返し一時預かりをご利用してくださる方がとても増えました。

日々の保育も大切です。でも月に1回だけでもその子の心の琴線を震わせて育む保育も必要なのだと一時預かり専門を通して確実に感じております。子どもたちの育みと安心がご利用者様には、今の育児に必要なこと、さらには今後の未来へ豊かな保育の実現へとつながると思っております。

2024年の目標

 2024年は子育て支援の世界が大きく変わっていく1年となりそうです。保育のおうちは,その先取りをしていけたらと思っています。

 何が変わるかというと

  • 子ども家庭庁より「誰でも通園制度」の決定
  • 保育士配置基準の見直し
  • 現在の保育の質の問題
  • 保育士の働き方改革

これらが、戦後一度も見直しされていなかったことも、問題として意識したいものですよね。

私も子供たちを預かる一人の保育士として問題を見つめると、「国の基準だから」「これが組織だから」「子どもたちを巻き込みたくない」そんな思いも横切ることもあり、いざ行動をと思っても、何をどのようにして訴えたらと感じる日々でした。

「○○だから」そんなことを口にするなら

「楽しい保育」「やりたい保育」「豊かな保育」の実現のために

自ら行動をして、新たなステージの保育サービスの確立へ自身の人生をかけて成し遂げる思いの方が自分自身に納得ができ、関わる子どもたちへ豊かな保育を届けることへ集中しました。

2024年に変化があると思いますが、その変化を受け止めて、保育士一人ひとりが豊かな保育の実現に向かって行動できる場所を確保していものですね。

今年は、

  • 一時預かり専門 保育のおうちの保育の質の維持、継承
  • 保育のおうち シッター事業への準備
  • 保育のおうち出張サービスイベントの開催

これらを、必要の方々へ心地よくお届けできるように日々励んでまいりたいと思っております。

今年もよろしくお願いいたします。

一時預かり専門 保育のおうち
施設長 岡本 きよこ

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