🌿 一時預かりという、もうひとつの“おうち”

わたしたちの保育

 保育のおうち。ここは、子どもが安心して自分らしく過ごせる場所。そして、保護者の方が“ほっとできる居場所”でもあります。子どもとおとな、どちらの笑顔も育つ時間を、いっしょに。そんな想いが込められば場所なのです。

①子どもにとっての“一時預かり”とは?

 一時預かりは、「預けるための場所」ではなく、子どもたちが自分らしく過ごせるもうひとつのおうちのような存在です。ここでは、子どもが自分のペースで遊びを選び、その日その時の気持ちを大切に過ごします。おままごとをしていた子が、ふとブロックに興味を持つ。絵本を読んでいた子が、外で風を感じたくなる。そのひとつひとつの「やってみたい」という気持ちを尊重しながら、保育士はそっと寄り添います。

 子どもが“自分との対話”を繰り返す時間。

 それが、保育のおうちの一時預かりの中で、いちばん大切にしていることです。

② 保育士との関わりがつくる「安心感」

 小さな年齢の子どもにとって、安心して過ごせる大人の存在は、何よりの支えです。私たちは、ひとりひとりの表情や声のトーンから「今日は少し甘えたいのかな」「少し挑戦してみたいのかな」とその子の心の動きを感じ取りながら関わっています。保育士がそばにいる安心感があるからこそ、子どもは安心して自分を表現できる。その積み重ねが、「ぼく、できた!」「私もやってみよう!」という前向きな気持ちへとつながっていきます。それは、いわゆる“自己肯定感”という言葉よりも、もっとやわらかく、

**「自分のことを好きでいられる力」**

のようなもの。

そんな小さな芽を、日々の関わりの中で丁寧に育んでいます。

③ 家庭的な空間で育つ、人と人のぬくもり

 保育のおうちの一時預かりの場は、少人数で過ごす、家庭的な環境です。小さな空間だからこそ、先生と子どもたちとの距離が近く、まるで「親戚のおうち」に遊びに来たような、あたたかさがあります。泣いたり笑ったりをいっしょに受け止め、みんなで過ごすうちに「人と関わるって、心地いいな」と感じるようになります。先生は特別な存在ではなく、子どもの気持ちを受けとめ、一緒に考える“身近なおとな”。この人と人とのぬくもりの中で、

 保育のおうちで過ごすことで、子どもたちは自然に“安心して関わる力”を育てていきます。

💛 保護者の方と、子育てをともに

 保育のおうちの一時預かりは、子どものためだけではなく、保護者の方の心を支える時間でもあります。お迎えの時、玄関先での「ちょっと聞いてよ」という立ち話。忙しい毎日の中でも、そんな何気ない時間が心をやわらかくしてくれます。「今日はね、こんなことがあったんですよ」と話す先生の言葉に、思わず笑顔がこぼれたり、「実は家ではこんなことで悩んでいて…」とぽつりと気持ちがこぼれたり。

 SNSではなく、“今ここ”で顔を見て話せる関係。それが、この場所の大きな安心のひとつです。保育士は、子どものその日の姿から、「きっとこんな気持ちだったのかもしれませんね」と一緒に感じ取り、考えます。

 育児書の答えよりも、今この瞬間を見つめながら、保護者の方と共に子どもの育ちを支える。

 それが、私たちの目指す「保護者支援の保育」です。

④ 社会の変化に合わせながらも、変わらない“ぬくもり”を

 時代が変わり、家庭の形や家族の働き方も変化していく中で、「頼ること」が難しく感じる方も少なくありません。でも、子育ては一人でするものではなく、地域やまわりの人と“チーム”で育てていくもの。一時預かりは、その小さなチームのひとつとして、保護者の方が安心して頼れる居場所でありたいと思っています。

 社会がどんなに変わっても、人の心の根っこにある「ぬくもり」は変わりません。この場所が、子どもにとっても保護者の方にとっても、

**“自分らしくいられるもうひとつのおうち”**であり続けられるように。

私たちは今日も、ていねいに、やさしく、日々の保育を重ねていきます。

🌷私たちの保育理念
「ていねいな個々の保育」
「感性が伸びる保育」
「つながる保育」
「家庭的な保育」
「保護者支援の保育」

子どもたち一人ひとりと、そのご家族に寄り添いながら、
“もうひとつのおうち”のような保育をこれからも。

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