2025年 新年のごあいさつ

わたしたちの保育

みなさま、新年明けましておめでとうございます。2025年もよろしくお願いいたします。

2024年のふりかえり

2024年をふりかえってみると、1年間という時間を過ごしただけなのに、もう何年も走ってきたかのような思いを抱きます。

昨年年頭、保育のおうちは、こんな抱負を掲げました:

  • 一時預かり専門 保育のおうちの保育の質の維持、継承
  • 保育のおうち シッター事業への準備
  • 保育のおうち出張サービスイベントの開催

 ひとつめの、保育のおうちの保育の質の維持・継承については、なんとか達成したと思っています。理念の一つでもある、個々の保育、これを確立するために、集団保育の技能や保育指針をかみくだき、今現在目の前にいるこどもにどうアプローチするのか、それをした結果どうなったのか、そして私たちが関わっているこども達の発達、タイプ別に、保育のあり方を新しく書き換えていく方法を駆使して、保育士のあるべき姿を作り上げてきました。
 個々の保育を丁寧な保育として積み重ねていくことの先に、これからの時代に必要となる保育や、子育ての新しいあり方が見えてくると確信しております。また、この模索を通じ、従来から集ってくれている保育士さんたちの視点の広がりや貢献意欲、保育に対する熱意の強さを度々感じましたし、新規に加わってくれた保育士さんの個々の保育に関わる保育力の伸びを、本人ともども嬉しく思っております。

 ふたつめの、シッター事業への準備については、今も引き続き進めています。かりがねでの一時預かりに集中していたことで、シッター事業も行っていることの周知がちょっと足りなかったかなという思いがある一方で、シッターに携わってくれるスタッフの確保や、使う書式の改定などを通じた運営体制の充実など、ほぼ準備は整えられたかなと感じています。

 みっつめの、ご利用者様、地域の皆様とつながれるように出張サービスイベントの開催を、つながる保育として企画し、縁日、親子保育体験、クリスマスコンサートなど、保育のおうち主体のイベントを、かりがねの場所をとびだして開催することができました。たくさんの方にお集まりいただけるようになり、次のイベントが楽しみという声を、お客様からもスタッフからも頂いています。回数を重ねることによって、保育士や地域、利用者様同士ともつながり、子育ての孤立を少なくしていくねらいがあります。

 そのほかに、2024年の出来事として記録しておきたいのは、ご利用者さんの数やご利用いただく回数がすごく増えたこと。なんと、2023年比2倍以上!です。そして、こんな施設・サービスが欲しかった、他にないサービスで、こどもも満足していてこれからもぜひ何度も使いたい、というお声をたくさんいただいたことです。回数増については実は週末営業を全日営業に切り替えたからという面もありますが、たくさんのリピーターさんが応援してくださる保育のおうち、目指してきた方向性は間違っていなかったんだなと充実感が増す一年でした。

 そして、内部の運営体制も充実しました。まだまだ時々小さな踏みとどまりはあるものの、県の監査などできてくださった方がびっくりするくらい、保育士の熱意ある参加やDX化が進んでいます。次から次へとアイディアを出し合い、制作物をつくり、こどもたちや保護者支援を楽しんでくれるスタッフ。事務の自動化や効果の高い周知で保育や事業の将来を考えることに集中できるよう側面からの支援などなど、仲間や支援者の皆さんにも支えられてきた一年でした。

 加えて、家族の厳しくも温かい励ましに勇気づけられています。2024年は、保育のおうちの事業の成長を認めてくれた家族がそれぞれのやり方で、大いに応援してくれました。安心してやりたいことに打ち込めます。感謝です。

2025年の目標

 新しい年を迎え、保育のおうちでは、一年のうちにこんなことを実現しようと思っています。

  • シッター事業の充実
  • 法人化
  • 成長のための方向性の見極め

 保育のおうちは、一時預かりとシッター事業の組み合わせを特徴としています。短時間でも働きたい女性のニーズ、短時間でも子育てを離れられ、しかも信頼できる見知った保育士に預けることができる安心感、その両者の思いを満たすための仕組みを考えてきました。創業を考えていた頃に国で検討が始まった「こども誰でも通園制度」からもヒントを得ています。集団保育や公立・認可園、シッターマッチングサイトなど、たくさんの手強い先行者さんたちと対するには、同じ土俵ではなくあちらができないことをしなければならないと、うんうんうなってたどりついたのがこの組み合わせです。おかげさまでかりがねの地で、こどもひとりひとりに合わせた保育ができる信頼できる保育士が集う場所ができ、ふたつのサービスをしっかりご提供できる準備は整いつつあります。

 とはいえ、保育のおうちは、料金お高めであるという課題があります。創業まもないので、そうせざるを得ないことからそうしていますが、それでも、スキルある保育士に十分報いたい困った時に誰でも手が出るお値段で提供したい、という思いはあります。

 一時預かりサービスについては、認可を受ければ、各種助成金・補助金が使えるのでそうした心配がなくなるのは一面では当たっているのですが、認可を受けることで不可避となる制約が、保育のおうちのやりたいことに合わない面が現状では多いのです。設備や運営体制は、認可に対応できるレベル、ある分野ではそれを上回る水準で整いつつありますので、制度が追いついてくれば、考えないわけではないですが、…今は認可を受けるのにためらいがあります。

 一方、シッターサービスは、利用者を支援する国の制度として「ベビーシッター派遣事業」があるのですが、それを利用しようとすると、法人としての運用実績が必要です。制度の運用自体は制約が少ないので、まずはこちらからめざしたいです。それゆえの法人化です。

 そして、次のステージを目指す方向性を見つけるのが、2025年の目標です。

 B2B事業もやりたい、第2拠点も設けたい、対応できる年齢をより幅広いものにしたい、今、安心して預けることのできる受け皿が少ない0から2歳のこどもたちのための事業にも集中したい、地域を広げるのか、一定地域に集中するのか、…。全部やりたいことなのです。でも、いっぺんに、一度にいろんなことはできないのもわかっています。だから、様々な可能性ややりがい、制約や環境変化の予想の組み合わせから、これだ!といえる方向性を、仲間や家族たちと話し合いながら、利用者さんや将来のお客様、行政関係者さんの意見を聞きながら、保育のおうちならではの道を見つけたいと思っています。

ごあいさつ

 まだまだ小規模で、ひよっこの経営者がやっている小さな小さな事業ですが、よちよち歩きの段階から、一歩一歩、自分の力で歩き始められるようになったと感じます。

 みなさまに愛される保育サービス、今までにない保育事業形態の実現を目指して今年も進んでいきたいと思っております。

今年もよろしくお願いいたします。

一時預かり専門 保育のおうち
施設長 岡本 きよこ

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