「今日の保育が楽しかった!もう〇〇君の行動がかわいくてたまらない!」保育のおうちに来てくれている保育士からよく聞くことばです。
「一人の子のやりたいことにとことん付き合ってあげられるから、私もとてもうれしい」、「保育のおうちに来て〇〇ちゃんお絵かきを覚えたんですね、クレヨンを見ると、くるくるくるくると書き始めるんですよ」などなど、ひとりひとりのこどもとの関わりを喜んでくれる。保育のおうちのスタッフは、本当に素敵な仲間たちなんです!
保育のおうちでは、子どもたちが主体的に遊びに関わっていくことを最優先として保育環境を整えております。一時預かりというと、子どもがその環境に慣れ親しむのに時間がかかると思われがちですけれども、私たちは、保育士ならではの目線で子どもたちと関わり、慣れるまでの時間をできるだけ短く、すぐに遊びに切り替えれる、人とつながれる、そんな環境を保育のおうちに用意しています。
子どもたちが主体的に遊び、そしてのびのび育っていく姿を見られる。保育のおうちに勤めている保育士たちの満足度の高さははかり知れないものがあります。
ひとりのお子様のやりたいにとことん付き合ってあげられる。そして何より子どもが自分で遊びを構築していく。そんなことを最優先にしながらの保育は、誰もが心地よくて、誰もが望んでいることなのです。そのことができる保育の現場の環境を、私たちは整えています。
そして保育のおうちに勤めてくれている保育士たちも、自主的に考案した遊びを持ってきてくれます。「こんな発達をするからこの段階はこのようなもので遊ばせたいです」、「季節が移ろいで行くから、今の外遊びの設定はこれ!」、「夏の暑さを感じながらも、体を冷やして遊ぶ方法なんです」、などなど。次から次へと、提案をしてくれる、一緒に考えてくれる、子どもたちが楽しい、居心地がいい、安心する、を目標として保育の環境を整えようとしている保育士たちばかりです。今ある子どもたちの姿から、その一歩先への成長を見越して、今を丁寧に積み上げていくその感覚が、ここにいる保育士たち一人ひとりに強く深く根付いています。
身に付いている感覚、スキルをこの保育現場で表現できるからこそ、保育のおうちでの保育は、保育士たちのやりがいにつながっていくのでしょうね。保育士たち一人ひとりはここに来るのが楽しくてしょうがない。楽しみでしょうがないんです。「時間があっという間に過ぎてしまいます。」、「子どもたちがもう帰っちゃうのと、とても寂しい気持ちになるんです」、と、そんな気持ちを膨らませて子どもたちと接する。
子どもたちにもその気持ちが伝わっているのがひしひしと感じられます。楽しみが広がり、帰り際になると、ふとちょっと寂しい表情が見られたり、お母さんのお迎えが来てくれた時の安心を仕草から垣間見せてくれたり。ときにはお迎えに来たお母さんの顔を見て、まだ帰りたくないと急に新しい遊びを始めたり。そんな自分自身の思いを一つ一つ表現し、ことばにできるようになって、生きる力をたくわえていくんだと思います。
私たち大人が自分を整え、力強く前を向いてこれだと信じているものを作り上げていく姿を見せる。そうすれば、子どもたちもそれを見て、自分が世の中を変えられるのだ、自分には世界を変えていく力があるんだという自身や世の中への信頼を自然と育んでいき、外の世界に働きかけることに慣れていくんでしょうね。
ひまわりのように、たった1粒の種の中にはまっすぐ伸びて花を咲かせると言う強い強い仕組みが備わっています。子どもたちも同じです。生まれ持った自分の生きる力を強く強く持って生まれてきているのです。それを周りの人たちが認め、丁寧に育てていくことがその子の生きる力を備えることにつながるのではないのでしょうか。
紀代子
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